ドイツで永住権を取得する為に必要な条件やメリット、求められるドイツ語力やテストの難易度はどれ程?など、僕が分かる範囲ではありますが、なるべく詳しく紹介していこうと思います。
今回は、ドイツ在歴12年目になる僕が「ドイツの永住権を取得する!」という長期滞在者なら一度は目標にするであろうチャレンジを僕の体験に基づいて記録していこうと思います。
約1年間永住権取得に向けて頑張りましたが、現時点では、語学力不足でまだ取得できていません。
現在は語学テストの再試験に向け挑戦中です!!
この記事では、僕が永住権取得を目指した理由や、失敗談などを紹介していきます。
さらにテスト対策に使える翻訳アプリも紹介します!
僕は大学などでドイツ語の勉強はしたことがなく、ドイツ語レベルは「ドイツ語のアルファベットは読める」程度なので、本記事ではドイツ語の文法やスペルに関して、間違いが多く見つかるかもしれません。
間違えがあった場合は訂正したいので何なりとコメントしてください!!
僕を反面教師にしてもらって、これからドイツで永住権を取得しようとしている人や、ドイツの永住権に興味がある人などの参考になればと思います。
ドイツの永住権とは?
「Niederlassungserlaubnis」
ドイツには「永住権」という名前のビザはなく、永住権に相当するビザ、外国人がドイツ国内で取得できる最も自由度の高いビザは「無期限滞在ビザ」です。
本記事では、「永住権」ではなく「無期限滞在ビザ」と記載します。
ドイツ語では、「無期限滞在ビザ」のことを「Niederlassungserlaubnis:ニーダーラッスングスエアラウプニス」と言います。
長い単語ですよね。僕は最初にこの単語をみた時は、「ドイツ語難しい、覚えらんねー」と落胆しました。
覚え方のコツは、上記の単語は居住地、居留地という意味の「Niederlassung」と許可、許可証を意味する「Erlaubnis」という2つの単語を繋げて1つの単語にしていることに着目することです。
発音に関してドイツ語は、英語とは違って基本的には単語のスペルをそのままローマ字読みで発音します!
ドイツ語は基本的にローマ字読み!というのは、僕のようなドイツ語学習超初心者にとっては唯一の希望と言えます!
2つの単語を繋げて1つの単語が成り立っているときは間に「ス(S)」が入って「ニーダーラッスングスエアラウプニス」と発音をしやすくする工夫がされています。
日本語も、「無期限滞在」と「許可」をあわせて「無期限滞在許可証(ビザ)」というのでちょっと似ていますね。
ドイツ語の発音方法については下記の動画がおすすめです!
再生時間(8:22)
YouTubeでは、ドイツ語の勉強も出来ます!
最大限に活用していきましょう!
条件
無期限滞在ビザの取得の条件というのは結論から言ってしまうと、「大体の目安はあっても、人それぞれに条件は変化するので、正確なことは一概には言えない」ということになると思います。
え?って思いますよね?わかります。僕も最初そうでした。
一応の無期限滞在ビザ取得の条件のは、「ドイツ国内で保険に加入し、年金を5年間払い続けていること」というのが一般的に言われている条件です。
ですが色々見たり聞いたり、自分で経験していくうちに「人それぞれ」という結論にいたりました。
では、どのようにして取得の条件を調べるのか?
ビザの管理、発行している最寄りの外国人局、ドイツ語で「Ausländerbehörde」「アウスレンダーベヘーアデ」もしくは「Ausländeramt」「アウスレンダーアムト」に直接聞きに行くというのが最も正確で有効な手段だと思います。
「Ausländerbehörde」と「Ausländeramt」読み方は違いますが、同じ1つの機関です。
「Ausländer:アウスレンダー」というのはドイツ語で「外国人」という意味になります。
「Amt:アムト」や「Behörde:ベヘーアデ」では官庁、役所、当局といった意味です。
外国人局に、事前にメールや電話で予約して、期日に外国人局に出向くと、あなたはビザの担当者のオフィスに通されると思います。
そこで担当者に直接自分の無期限滞在ビザ取得の条件を聞いてください!
もちろんメールで済むのであればわざわざ直接外国人局に出向く必要はありませんが、担当者から直接条件を聞く必要があるというのは変わりません!
外国人局とは?ビザとは?
ドイツに来ると当然日本人の僕は外国人になるので、その国や地域にある移民局(ドイツ語に合わせてここでは外国人局と呼びます)、しいてはビザの担当者にお世話になります。
ドイツ各州に外国人局があり、さらに同じ州内でも都市間でビザの発行条件は変わってきます。
ビザが発行されなければ、仕事はおろか、滞在することすら許されません。
大げさにいえば、僕の海外在住における生殺与奪の権利を僕のビザ担当者は握っているということになります。
現実味はありませんが、ビザの重要度を伝えるために究極的に例えるなら、たとえドイツ語がペラペラでも、仕事ができる有能さがあっても、ビザが発行されなければ、ドイツに滞在することは出来ません!それ程ビザというのは重要なモノです。
ビザの重要性がわかったところで、なぜわざわざ担当者に直接発行の条件を聞かなければならないのかというと、担当者によって言うことがバラバラというのがドイツの外国人局あるあるだからです。
同じ法律や規則に則ってビザを管理発行していれば、誰がやっても同じなのでは?と僕は思っていました。
ここからは僕の推測ですが、一口に外国人といっても、ドイツ人と結婚した人や仕事をしている人、会社の駐在員として働いている人や自営業として働いている人、外国人同士で結婚している人、独身の人、子持ちの人など様々な人がいます。
そのため、ドイツにいる日本人といっても、ビザを申請する地域、学歴、経歴、年齢、語学力、仕事内容などが完全に一致する人はいないといえます。
僕は外国人局の中の人間ではないので、あくまで僕の推測ですが、ビザというのはあくまで個人に発行されるモノで、あなたのビザの条件というのは、あなただけの条件という可能性も大いにありえると僕は思います。
無期限滞在ビザのメリット
僕の無期限滞在ビザの条件や経緯を話す前に、まずは無期限滞在ビザを取得するメリットについて紹介していこうと思います。
無期限滞在ビザ取得の最大のメリットは、「ビザの更新が必要なくなる!」に尽きると思います。
現在僕が保持している労働ビザは2年ごとに更新する必要があり、そのたびに収入や保険、年金、納税を証明する書類を揃え、ビザの更新料€100、日本円で約13000円を支払う必要があります。
なお、更新には本人が直接外国人局に出向かなくてはいけないので予約をとる必要があります。
そして、ドイツは土日は完全に休日なので、平日に仕事を休んで役所に出向く必要があります。
仕事を休む必要があるといっても、外国人局のアポは、外国人にとって最優先事項なので職場も理解してくれますが、、、結構ストレスです。
もう一つのメリットは、無期限滞在ビザになると職業選択が自由になるということです。
今、僕の労働許可ビザは、今現在従事している職業のみが許可されているので、本職以外に副業やアルバイトをすることが基本的には出来ません(ただし月額500ユーロまでならOK)。
例えば、平日は本職をして、週末はUberEats※でアルバイトしてお小遣いを稼ぐということを行い、思いの外UberEatsが儲かってしまった場合、巨額の所得税を払うはめになります。
※ドイツにはUberEeatsはありません。代わりに「Lieferrando.de」というデリバリーサービスがあります。
メリットの2点目として、ドイツで無期限滞在ビザを取得して大体3年すると、EU圏内の国すべての無期限滞在許可「Erlaubnis zum Daueraufenthalt-EU 」を取得できるということが挙げられます。
僕はこの「ドイツ無期限滞在ビザを3年持っていると、EU圏内無期限滞在許可も取得できる!」というのは正直信じていません。
僕の住む街の外国人局は外国人に対して厳しい措置をするので、3年で自動的に取得できるなんて外国人が喜びそうなことはしないと思います。
そりゃ貰えたら飛び上がって喜びますが、今までの経験上、ドイツの無期限滞在許可が発行されても、あまり期待はしないようにしようと思います。
僕が無期限滞在ビザを目指す理由
正直言って前述の取得のメリットを感じない場合は無理して無期限滞在ビザを取得する必要はないと思います。僕も労働ビザだけで10年以上生活してきました。
ではなぜ今になって無期限滞在ビザを取得したくなったのか?
それは、労働ビザでは「ドイツに10年以上住んでいるのに、ドイツから信頼されず、2年ごとにビザを更新するたびドイツ政府に検査されるのが嫌だ!自由になりたい!」と思うのと、「流石にそろそろドイツ語やドイツについて勉強しないとヤバくね!?」と考えたからです。
そう、僕は今まで仕事仕事と言い訳してドイツ語学習や、ドイツについて学ぶことをサボってきたので、無期限滞在ビザ取得を名目にドイツ語とドイツの勉強をしようと思い立ちました!
僕の無期限滞在ビザの条件とは?
ここからは、無期限滞在ビザの条件について、僕の経験を例に話していこうと思います。
僕は2年更新の労働ビザで約11年間ドイツに滞在しています。
一般的に労働ビザは、一定の収入が約束されること、税金や年金、保険を支払えることが証明されている場合に発行されるビザです。
僕は前述した一般的な無期限滞在ビザの条件から考えて「労働ビザで5年以上長期滞在していれば、自動的、または申請すれば無期限滞在ビザになるであろう」と考えていました。
日本人の知り合いの中にはもう何年も昔のことですが、労働ビザで2年滞在しただけで無期限滞在ビザが発行された人もいました。
ところが、5年を過ぎても無期限滞在ビザについての連絡がないので、外国人局に問い合わせたところ、僕が無期限滞在ビザを取得するには、収入の証明や保険の支払い証明の他にドイツ政府が主催する「Integrationskurs(インテグレーションコース)」に通い、コースの卒業時に行われるドイツ語テストでB1レベルを証明する必要があるということでした。
無期限滞在ビザに求められるドイツ語力
僕は無期限滞在ビザを取得するには「ドイツ語レベルB1」の試験に合格することが求められました。
ドイツ語レベルは一般的に下記の表のように初級のA1〜C2で表記されます。
引用元:https://young-germany.jp/2019/01/%E3%80%8E%E5%87%A1%E6%89%8D%E3%81%AA%E7%A7%81%E3%81%8C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E%E3%81%A7c%EF%BC%91%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%AE/
ドイツ語レベルB1というのは、端的には「日常生活で困らないレベル」となります。
ドイツの大学を受験する時に求められるドイツ語力はC1レベルで、ドイツで事務仕事など、ドイツ語を使って業務をするとなると最低でもB2レベルは必要になると言われています。
語学学校の先生の話では、「B1まではなんとかなるけど、B2は本気で勉強しないと難しい」と言っていました。
僕が通っていた学校のクラスメイトは「僕が働いているマックの店員ならA2レベルで十分だよ」と言っていました。
語学学校では、ドイツ語レベルでクラス分けするときは上記の表をそれぞれのレベルで前半と後半に分割します。
例えば、A1-1とA1-2、A2-1とA2-2、B1-1とB1-2、B2-1とB2-2といった感じです。
上記の分割だと、僕はB1-2レベルに合格する必要があります。
ドイツ語力を証明する主な語学テスト
必要なドイツ語レベルがわかったところで、次はドイツ語レベルを証明するテストについて紹介します。
日本でも英語力を公式に証明するものとして、大学受験や就職、また留学などに応じて英検、TOEIC、TOEFLなどいくつか公式テストがあると思いますが、ドイツ語にも公式なテストがいくつか存在します。
ここからはその中でも主要なテストを紹介します。
TestDaF
「テストダフ」と呼ばれるこのテストは、主にドイツの大学を受験するときに使うドイツ語力の証明テストでB2〜C1レベルをカバーしているテストです。
無期限滞在ビザで求められるB1レベルを証明するためにこのテストを受ける人はまずいないと言えます。
Goethe-Zertifikat
「ゲーテツァティフィカット」は世界中で公的に認められたドイツ語教育機関ゲーテインスティチュートのテストで、A1〜C2まですべてのレベルに対応していて、テストに合格すると、世界でドイツ語レベルを公式に証明することができます。
英語でいうところの「TOEIC」みたいなものです。
無期限滞在ビザ取得で求められるドイツB1レベルの証明もこのテストで証明できます。
Telc
「テルク」は「The European Language Certificates」の略称で、ヨーロッパ国内でのドイツ語レベルを証明するテストです。
テルクはドイツに長期滞在している人を対象とした「DTZ:Deutsch-Test Für Zuwanderder」というA2+B1レベルのテストがあります。
※詳しくは後述しますが、僕は今回無期限滞在ビザを取得する為にTelcの「DTZ」に合格してB1レベルのドイツ語を証明する必要がありました。
ここまで、無期限滞在ビザ取得にはB1レベルのドイツ語力の証明が必要なことと、B1レベルの証明には主に「Goethe-Zertifikat」と「Telc」という2つのテストがあるということを説明しました。
Integrationskursとは?
前項の『僕の無期限滞在ビザの条件』のところで外国人局がいっていた「Integrationskursに通い、コースの卒業時に行われるドイツ語テストでB1レベルを証明する必要がある」
最初僕は「Integrationskurs:インテグレーションコース」って何?B1レベルの証明だけなら「Goethe-Zertifikat」受けてB1とって終わりじゃね?と思っていました。
「Integrationskurs」というのはドイツ語力だけでなく、ドイツに長期滞在する外国人専用にドイツ政府が作った「社会融合講座」というもので、ドイツ語学習コースと、ドイツの歴史、政治、文化を学ぶオリエンテーションコースを合わせたコースになっています。
既に仕事に就き、収入を得ながら生活していて、無期限滞在ビザを取得したこれから後もドイツに長く住むなら、ドイツ語レベルはもちろんのこと、ドイツについても勉強してくれないと困るよ、といった感じです。
移民が多いドイツらしいコースといえます。
Integrationskursの受講条件
インテグレーションコースは、ドイツ人と結婚してドイツに来た外国人や、僕のようにドイツ国外から仕事のために長期にドイツに住んでいる人を対象としていて、コースを受講する為には外国人局の許可が必要になります。
受講条件は、ドイツに滞在する日本人のサイトやブログを見ても、様々なケースがあるようなので、一度外国人局に聞いてみることをオススメします。
僕の場合は、無期限滞在ビザ取得にはインテグレーションコースを受講する必要があると外国人局に言われて受講することになりました。僕の住むドレスデンの場合は、専用フォームを記入して、インテグレーションコースを開講している公的な語学学校にその用紙を提出し、申込みが完了です。
その後、家に郵送でコース受講に必要な、ドイツ語レベルをチェックするクラス分けテストを受けるためのテスト日程とテスト会場を通知する書類が送られてきました。
クラス分けテスト
クラス分けテストは、全部で65問の問題を制限時間30分で回答するというもので、選択問題と、単語を実際に書く筆記問題が出題されました。
筆記テストが終わると、別室で試験官と2人で、15分程度のドイツ語の面接形式の会話テストです。
面接の内容は数字の聞き取りが出来るか、年齢や名前、仕事などの簡単な自己紹介はできるか、趣味は何か?家族はいる?といった軽い内容でした。
幸運なことに、面接官はとても感じの良い人で、リラックスしてテストを受けることが出来ました。
クラス分けテストの結果は面接の最後に面接官から直接教えてもらい、ドイツ語レベルはA2-1でした。
クラス分けテストをして2週間くらいしたら、外国人局からインテグレーションコースの日程と、受講する語学学校の場所を通知する手紙が届きます。記載された開始日にその手紙を持って語学学校に行ってようやくインテグレーションコースがスタートです。
インテグレーションコースについて書かれた手紙は日本語の翻訳も同封されていて(受講者の母国語に翻訳されたものが同封されています)、ドイツ語が分からない人にもインテグレーションコースの目的や概要、授業料、日程などが理解できるよう配慮されています。
語学学校は指定される。
僕の場合は、語学学校は指定されましたが、もし語学学校を変更したい場合は、受講する前に語学学校に相談してみるのもいいかもしれません。
インテグレーションコースは全ての語学学校が開講しているわけではなく、開講している語学学校は限られています。
僕が通った語学学校は受付も学校スタッフも全員英語が話せず、ドイツ語オンリーで、質問や手続きの説明など全てドイツ語でした。
ドイツ語ができないから語学学校に通うのに、手続きや質問などがドイツ語でできるなら、学校に来る必要ないのでは!?と内心思いながらスタッフと話をするときは奮闘していました。
そして、語学学校がドイツ語オンリーというのが、コースの後半になるにつれ僕の大きなストレスになっていきました。
詳しくは後述します!!!!
受講期間とテスト
インテグレーションコースは、最長で6ヶ月のドイツ語学習コースと、1ヶ月のドイツの歴史、文化を学ぶオリエンテーションコースの合計7ヶ月間で構成されています。
ドイツ語コースの学習時間は600時間で、1ヶ月100時間、週5日通って、1日あたり5時間の授業を受けます。
そして、ドイツ語コースの最終日に前述したドイツ語テストTelcの「DTZ:Deutsch-Test Für Zuwanderder」を受験することになります。
DTZテスト※はインテグレーションコースに組み込まれているので、受講者は強制参加になり、テストの申込みやテスト受験料の支払いは必要ありません。
※DTZテストの内容については、詳しく後述します。
DTZテストが終了すると、オリエンテーションコースが始まり、オリエンテーションコースは100時間で、ドイツ語コースと同じように1ヶ月100時間、週5日通って、1日あたり5時間の授業を受けます。
オリエンテーションコースも、コース終了後に「Leben in Deutschland test(レーベンインドイチュランド)」というテストを受けます。
※「Leben in Deutschland test」についても詳しく後述します。
インテグレーションコースの費用
インテグレーションコースはもともと、ドイツに長期に滞在しているのに、十分なドイツ語レベルが無い人や、学校に行こうにも仕事が無く、お金が無い人なども対象にしています。
そのため、外国人局の判断によっては、テキスト代や授業料が免除される代わりに受講が必須になることもあります。
全ての人にドイツ語を学ぶ環境を提供する、といった感じでしょうか。
僕は仕事をしていて収入があったためか、1ヶ月€195、日本円で約25000円の授業料を毎月納めていました。
コースの最後にあるDTZテストでB1を取得し、手続きを行えば授業料が半額返ってくると言われましたが、今回僕はB1に届かなかったので、授業料の返金はありませんでした。
最長で25000円×7ヶ月というと結構大きな金額ですよね?(ここではあえて計算しません!)
皆さんは是非一発でB1を取得して半額取り返してください!
尚、授業料半額返金はもしかしたら、語学学校によっては返金されないかもしれないので、授業前に確認しておくことをオススメします。
語学コースの内容について
ここからは、語学コースの内容について紹介していこうと思いますが、まずはこれから紹介する僕が通った語学コースを説明するにあたり、事前情報として僕の語学レベルについて紹介します!
僕は日本の偏差値45の専門高校出身で、語学レベルは英検2級を専門高校時代に取得した程度で、ドイツ語経験は皆無です。
なお、日本では多くの人が取り組むTOEICは受験したことがなく、テストというものをここ10年以上受けたことがありませんでした。そう、僕の語学学習の記憶は15年以上も昔で止まっていました。
英語が世界共通語の今の時代、ドイツでドイツの無期限滞在ビザを取得しようと思う人は、大学などで語学を勉強した人や、ドイツに強い興味がある人、ドイツ人の恋人がいたり、ドイツ人と結婚したなど何かしらドイツに関わりがある人が大半だと思います。
本記事を書くに当たり、リサーチした他のサイトの管理者は優秀な人ばかりでした!
しかし、僕みたいに専門高校を卒業し、大した学歴や経歴も無い人間が、ただ自由に仕事をするために、ドイツの無期限滞在ビザを求めてもいいはず!
挑戦1回目の今回の結果はB1判定は取れませんでしたが、本記事を読んでいる方には僕と同じことにならないように、頑張ってほしいです!
ここからはいよいよ授業内容についてお話していきたいと思います!
授業はドイツ語!英語は禁止!!
いきなりですが、ドイツではドイツ語の授業はドイツ語で行われます。ドイツ全土の共通事項だと思います。
テキストも、先生が話す言葉も、クラスメイトとの会話も、学校からの通知のプリントも課題も宿題も全てドイツ語です!
僕の古い記憶では、進学校などの優秀な学校は英語の授業は全て英語で行うというのを聞いたことがあります。
ドイツでは優秀な人もそうでない人も外国人も全員最初から、基礎からドイツ語のみで授業をします!
動詞や主語、形容詞、目的語、助動詞などの文法用語も当然ドイツ語です!
分からない所は先生に質問するのが授業というものですが、そもそもドイツ語なので僕はろくに質問が出来ませんでした。
ドイツ語ゼロですから今考えれば当たり前のことだと思いますが、事務的な連絡事項もほとんど聞き取れず、僕は逃げたくなりました。
授業が分からないだけでなく、クラスメイトとコミュニケーションが取れないというのは辛いです。
1日5時間の授業はかなりストレスでした!
クラスメイトは国際色豊か
語学コースのクラスメイトは僕を含め、日本、スペイン、コロンビア、ポルトガル、マツェドニア、アルメニア、ウクライナ、レバノン、インド、イラン、ロシア、台湾、ブラジルと世界各国の人たちが集まり、僕のクラスメイトは15人でした。
なお、ほとんどのクラスメイトが母国語の他に英語を話すことが出来ます。
クラスメイトのドイツ語レベル
驚いたことに、クラスメイトのほぼ全員が授業の最初からB1レベル、日常レベルのドイツ語が話せました。
なぜなら、彼らはドイツ人の伴侶がいたり、ドイツに移住するにあたって本国でドイツ語を勉強してきたからです。さらに子供がいるクラスメイトも多かったので、おそらく子供を育てる過程でドイツ語を身に着けたのでしょう。
もし親がドイツ語が話せなかったら、ママ友との交流や病院の予約などが出来ないということになるので、親としてはある程度のドイツ語が話せるのも当然と言えば当然ですね。
そもそもドイツに興味があるからドイツに来ているので、ドイツ語がある程度話せるのも納得です。
僕もドイツで暮らして長いので、スーパーでの買い物やアマゾンでの注文、歯医者の予約などはできますが、「ドイツの教育制度についてどう思うか?」などというディベートは出来ません。
しかし、クラスメイトはつまずきながらも、自分の経験を説明し、自分の意見を発言してしっかりとディベートを成立させてしまいます。
すぐに落ちこぼれ
レベルが高いクラスメイトに囲まれると、必然的に授業のレベルが高くなります。
優秀なクラスメイトに引っ張られて、できない人は置いてけぼりになり、間違っているのか間違っていないのかも分からないまま、無情にも時間だけが過ぎていきます。
先生もできない人に丁寧に教えるということはしません。
そもそも、基礎レベルのドイツ語をドイツ語がわからない人にドイツ語で教えるのは大変なことだと思います。
例えるとするならば、1+1=2 が分からない人に、答えが2であることをを説明するのが難しいのと同じことだと思います。
基礎は母国語でしっかりと学ぶべきだと僕は今回強く思いました。
ある程度基礎的なことを学んで応用するレベルになったら、ドイツ語をドイツ語で学ぶというのが有効になってくると思いますが、基礎は母国語で学ぶべきだと思います。
先生に質問できるということは、ある程度授業を理解していて、自分の疑問をドイツ語で伝えることができるということです。
要するに、ドイツ語で自分の意思表示ができるということになります。
時間は皆に平等なので、できる人が質問すると、できない人のための時間はありません。
授業が進むにつれ、授業に来ない人が出てきました。
授業で使ったテキスト
授業では「Schritt für Schritt」といわれる下記のテキストを使いました。
引用元:https://www.hueber.de/schritt-fuer-schritt
ネットで「Schritt für Schritt」と検索すると、PDFファイルや、テキストの模範解答、YouTubeには単元ごとの動画などが多数アップされています。
僕は最初にテキストを見た時は、問題文のドイツ語を日本語訳するところから始めました。
授業内容と感想
授業の内容は主に、基礎的な文法の説明や、ドイツ語で手紙を書く練習、とにかくドイツ語を話すこと!です。
授業は過去形や、疑問文や助動詞を使った文章の作り方などの文法の説明です。
あとはとにかく何でも話すように求められます。
週末何をしたか、それについてなにを感じたかなど、ドイツ語以上に想像力やコミュニケーション能力を求められる感じです。
僕は隣りの座席の人とペアになり会話の練習をするのですが、クラスメイトはドイツ語ができて、僕がドイツ語ができないので会話が成立せず、クラスメイトもそれでは授業にならないので、他の人とペアを組むようになりました。
「クラスメイトとペアを組んで、ドイツ語を話す練習をして!」と先生は言いますが、そもそもお互いがドイツ語に慣れていない場合は、会話しているドイツ語が正しいのか間違っているのかわかりません。
そこでクラスでドイツ語ができる人と組んで教えてもらおうと思った時もありましたが、どうもそのクラスメイトも間違ってドイツ語を覚えていた所があって、授業の後で2人で一緒に先生に確認して修正しました。
ドイツ語を習うクラスで、クラスメイトと一緒に会話の練習って、誰が間違いを修正するの?
何が正解で何が間違っているか分からない授業をするくらいなら、家で独学した方が効率がいいのでは?と正直思いました。
それでも、授業に出て、先生の生のドイツ語を聞いて、クラスメイトに会って少しでもドイツ語を話す、1日5時間のドイツ語だけの時間は自分にとって価値があるはず!と、折れる自分の気持ちを騙しながら授業に参加し続けました。
今までろくにドイツ語を勉強せずに11年生活してきてしまったので、ある程度の荒療治は必要ですからね!
語学コースの位置づけ
僕は最初、インテグレーションコースの語学コースは最終的にDTZテストに合格してB1レベルのドイツ語を証明するためにあって、授業や課題に取り組んでいれば、6ヶ月の内1ヶ月程はテストのための対策期間があるものと思っていました。
しかし、実際にコースを受講してみると、テスト直前に1回模擬テストをしただけでした。
テストの過去問を解いてみるとわかるのですが、テストに合格する為にはテスト慣れする必要があり、語学コースの授業のような基礎を学習しただけでは全く太刀打ち出来ません。
単語にしても、テキストの単語では間に合いませんでした。
語学コースは、ドイツ語の基本文法の説明など、教科書の内容はやるけれど、テスト対策は殆どしませんでした。
授業を真面目に受けるよりも、授業はある程度無視して、その分家でテスト対策をしっかりやった方が確実にテストに合格する確率が高くなると思います。
これからインテグレーションコースを受講してDTZテストに挑戦する方は、「テスト対策は自分でやる!」と思っておいた方がいいと思います。
とはいっても、僕が通っていた語学学校だけがテスト対策をしなかっただけで、他の語学学校ではしっかりとテスト対策をしているかもしれません。
TelcのDTZテストとはどのようなテストなの?
DTZテストはマークシート形式のテストで、聞き取り、読み取り、テストで指定された手紙をドイツ語で書く筆記試験と、面接形式の口頭試験があります。
聞き取りと読解はそれぞれHören/Lesen(へーレン/レーゼン)とドイツ語で表記します。
聞き取りテストはYouTubeで「Telc b1」と検索すると練習問題が沢山見つかります。
下記の動画はYouTubeに掲載されている聞き取り問題です。
Hören:聞き取り
聞き取りは全部でTeil1〜Teil4まで20問あります。
Lesen:読解
読解は、「dtz prüfung b1 lesen pdf」でネットで検索するとpdfファイルが見つかるので、テスト内容が気になった方はチェックしてみてください。
テストの正式名称は「Deutsch-Test für Zuwanderer A2-B1」です。
読解もマークシート形式で全部で25問出題されます。
聞き取りと読解は合わせて45問あり、45問中33問正解するとB1となります。但し、口頭試験がA2判定だった場合、総合判定はA2になります。
※聞き取りと読解は合わせて45問中何問正解できるかで判定されます。
Schreiben:筆記試験
筆記試験はAとBの2つの課題が出題され自分の好きな方を選んで、手紙を書くという問題です。
筆記試験の問題も下記の動画のようにYouTubeやネットで見つけることができます。
筆記試験は20点満点で15点以上でB1となります。
Sprechen:会話
最後は会話テスト/Mündliche Prüfungです。
会話テストは3つの課題があります。
- 自己紹介/Vorstellen
- 試験官が提示した写真を見て写真の説明をする。/Bildbeschreibung
- 受験者同士で話し合い、試験官が指定したテーマについて取り組む。/Gemeinsam etwas planen
これは文章より動画で説明した方が分かりやすいと思うので、ここからはYouTube動画を引用しながら説明します。
Vorstellen
会話テストの最初の課題は自己紹介/Vorstellenです。
自己紹介をする時には下記のリストが渡されるので、上から順に説明していきます。
- Name?
- Geburtsort?
- Wohnort?
- Arbeit/Beruf?
- Familie?
- Sprachen?
ここはまだ自分のことなので、自分のペースで用意した通りに話せば問題ないと思います。
また自己紹介の後に試験官から、趣味は?週末は何してる?などいくつか質問を受けます。
Bildbeschreibung
この課題も、一通り写真について説明した後、いくつか試験官から写真に関連した内容の質問をされます。
Gemeinsam etwas planen
これが最後の課題です。
最後にして最重要課題です!
会話テストは、100点満点中75点以上でB1になります。但し、口頭試験がB1判定でも、筆記及び聞き取り/読解の2項目がA2判定だった場合、総合判定はA2になります。
この課題は受験者同士で協力して課題に取り組むことになります。
受験者2人で課題に臨むので、片方が出来ないと共倒れになるのか?と心配になるところですが、そこは受験者それぞれで評価されるので問題ありません。
今回のDTZで僕は会話テストがA2判定でしたが、一緒にテストを受けたクラスメイトはB1判定でした。
インテグレーションコースの受講者は会話テストはクラスメイトとペアを組むことになるので、授業中からパートナーを探しておくのもいいかもしれません。
会話力があれば誰と受験しても問題無いと思います。
「知らない人よりは、気が知れている相手の方が緊張しない」といった程度のことです。
僕は授業ではほとんど話をしない人にテスト前に声を掛けられ、そのままテストに挑みました。
僕を含めドイツ語初学者には、それぞれドイツ語の発音に独特な癖があって聞き取りにくい場合があります。
クラスメイトは皆戦友で仲間なので、悪くいうつもりは毛頭ないですが、多少の相性はあると思います。
DTZの合否はSprechenが最重要!
テストは3つ全ての課題でB1を獲得できれば文句なくB1ですが、SprechenがB1である場合は、Hören/LesenとSchreibenのどちらか一方だけがB1判定でも、総合判定がB1となり合格になります。
また、先述した通り、Hören/LesenとSchreibenの両方がB1でもSprechenがB1でないとB1にはなりません。
会話テストができないとB1判定はもらえない!ということです!!
DTZの対策・参考書・過去問題集
前述したように、ネットで「dtz prüfung b1 lesen pdf」と検索すると、無料の過去問のPDFが見つかります。
DTZ対策には下記の過去問題集を本屋で購入しました。
内容は4回分の過去問と、基礎単語や文法が学べるワークブックのセットです。
引用元:https://www.amazon.de/Mit-Erfolg-Deutsch-Test-Zuwanderer-A2-B1/dp/3126768636/ref=asc_df_3126768636/?tag=googshopde-21&linkCode=df0&hvadid=634052872924&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=13993620126043605535&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=2276&hvtargid=pla-1949537281572&psc=1&th=1&psc=1
価格は19,99€ 日本円で約2600円です。
上記の本には2枚のCDが付属していますが、Klett(出版社)が提供しているアプリをダウンロードするとスマホでも音声を聞けるようになるので便利です。
DTZを終えた感想
DTZを終えた僕の個人的な感想を紹介します。結果的に僕は今回DTZは不合格、A2判定でした。
不合格者のテストの感想など参考にならない!という人もいると思うので、ここからは興味のある方だけ参照してください。
DTZテストを終えた感想としては、このテストは会話テストが全てだということです。
確かにDTZは、ドイツ語の文法や手紙を書く筆記テストなど、会話テストの他にも課題があり、語学学習としてはどれも重要です。
しかし、ことDTZでB1判定をとって、無期限滞在ビザを取得する!ということに集中して考えれば、会話テストさえ出来れば、他がある程度できていなくても合格なのです。
会話テストは事前に準備ができる筆記テストと違い、その場での対応力、アドリブ力が求められます。
会話のテストだけ!とは言いますが、当たり前ですが、会話をするためには単語力、相手の話を理解する聞き取り力、また自分の意見をドイツ語で組み立てる文章力などの総合的なドイツ語力が求められます。
今回、僕がB1を取れなかったのも、スムーズな会話が出来なかったからではないかと推測しています。
DTZの結果が分かるのは、テストから4〜6週間後です。
語学コースが終わり、DTZが終わると、テスト結果が分からないまま、オリエンテーションコースが始まります。
3人の先生に教わる
語学コースの先生と、オリエンテーションの先生は別の人が担当しました。語学コースの先生は、感染症が流行して授業が休止となり、オンライン週2回の任意参加になった際、未曾有の状況で尽力してくれました。ただ、疲弊のあまり、テストを控える生徒を前に「来週から私休暇なの!」とガッツポーズを見せるような空気を読まない態度に正直げんなりとしたのを覚えています。
オリエンテーションコースの中でも前半部のドイツの政治や社会制度についての説明と、後半部のドイツの歴史や地理についての説明は別の先生が担当しました。
オリエンテーションコース前半の先生は、教科書のテーマについてディベートをさせる先生で、「民主主義国家と独裁国家の違い」「男女平等について」「司法や社会福祉」「宗教や文化の違い」などのテーマを国際色豊かなクラス内でドイツ語で議論を行いました。
ディベートはもちろん英語禁止です!
正直ディベートのテーマから考えると、B1レベルのドイツ語コースではなく、B2レベル以上の語学力が必要になる授業だと僕は思いました。
デリケートなテーマを未熟なドイツ語力で話し合うため、感情が高ぶったあげく、途中で言い争いになり、授業の途中で退出・早退する人もいました。
最後のドイツの歴史を教えてくれたおばあちゃん先生は、講義を聞いているような授業で、ドイツ語が分からない僕にも丁寧に接してくれて、自分のペースで学習を進められたので、ドイツ語が分からないなりに授業が楽しかったです。
その先生は1つ質問すると時間をかけて、沢山の例を使って分かるまで丁寧に教えてくれました。
生徒の授業中の私語は全て質問・疑問ととらえられ、先生に逐一話を拾われて授業が止まります。
授業中に私語を話す生徒はいなくなりました。
「ドイツ語分からないけど、あの先生の授業を受けたい」と思わせてくれる先生でした。
今回インテグレーションコースで3人の先生に教わったのですが、一口に授業と言っても、教える先生によって千差万別なんだと思いました。
オリエンテーションコース
無期限滞在ビザ取得のために受講したインテグレーションコースは、語学コースとドイツの歴史、社会制度、文化などを学ぶオリエンテーションコースの2つで構成されています。
インテグレーション全体で7ヶ月間の内、6ヶ月間が語学コース、残り1ヶ月間がオリエンテーションコースとなっていて、オリエンテーションコースは受講する側としても、それ程重要な感じがしません。
DTZのような「B1判定がないとビザが取得できない!」といった緊張感もありません。
しかし、ドイツの政治形態や政党の特色や政党の数、三権分立や社会保障制度、国民主権国ドイツの選挙制度の説明など、大切な内容ばかりです。
ドイツの歴史は、第2次世界大戦前の1933年から始まり、ベルリンの壁の崩壊からEU設立までを学びます。
文化に関しては、ドイツの宗教や宗教観、同性愛など、ドイツに暮らすにあたって知っておくべき重要なことが盛り込まれています。
ドイツ政府からみたら、「オリエンテーションコースを理解するために必要なドイツ語を、語学コースで習得してもらう!」といった感じかもしれません。
学生時代ろくに歴史を勉強していなかった僕が、第2次世界対戦後の東西ドイツから、ベルリンの壁崩壊、EU設立など、ヨーロッパの中心だったドイツの歴史をドイツで勉強できて面白かったです。
オリエンテーションコースのテキスト
引用元:https://www.klett-sprachen.de/100-stunden-deutschland/t-1/9783126752299
オリエンテーションコースは上記のテキストを使いました。
価格は13,99EUR 日本円で約1800円です。
オリエンテーションコースのテストとは?
語学コース終了時に行われるDTZに比べれば重要度が低いため、存在感は薄いですが、オリエンテーションコース修了時にもテストがあります。
ここからは、オリエンテーションコース後のテストについて紹介します。
オリエンテーションコースのテスト・内容
テスト問題はネットで公開されています。
「Leben in Deutschland test」とネットで検索してみてください。
下記のようなページが見つかると思います。
引用元:http://oet.bamf.de/pls/oetut/f?p=534:30:0::NO:::
青枠内の「Berlin」の欄を住んでいる州に合わせてください。
合わせたあと赤枠の「Zum Fragenkatalog」をクリックすると下記の画像のような310問の問題が表示されます。
引用元:http://oet.bamf.de/pls/oetut/f?p=534:30:0::NO:::
テストは全部4択回答です。
300問はドイツの政治や歴史など、ドイツ全土共通の問題ですが、10問は地域オリジナルの問題が出題されています。
気になった方は一度チャレンジしてみるのも面白いかもしれません。
オリエンテーションコースのテストの合否
ここでは全部で310問が出題されますが、本番はこの310問の中から33問出題され、15問正解で合格になります。
テスト本番の制限時間は60分です!
何問正解する必要があるのかは、住んでいる地域それぞれで違うかもしれないので、正確なことは外国人局や学校スタッフに確認してみてくだい。
オリエンテーションコースのテストの対策
オリエンテーションコースのテストは前述のように、本番でもネットの問題と4択の回答、すべて全く同じものが出題されます。
なので、310問の回答を丸暗記してしまえば、人によっては33問全問正解もあまり難しいことではないかもしれません。
1つだけアドバイスがあるとすれば、「必ず1回は310問全部やってみる!」ということです。
恐らく問題は基本的に考えれば誰でも正解できるものばかりです。
しかし、310個の問題文と回答のドイツ語は僕には一度見ただけでは何が書いてあるのか全くわかりませんでした。
例えるなら運転免許の筆記試験に似ているかもしれせん。
「簡単だけど、1回はやっておかないと意外と点数は取れない。」といった感じです。
翻訳アプリを紹介!310問のテスト問題文の対策・翻訳方法
対策方法は沢山あると思いますが、ここでは僕が310問のテストの問題文を僕がどのように対策した方法をコッソリ紹介します。
クラスで一番優秀な人は「310問全部手書きで書き起こした!」と言っていました。できる人は努力量が違います。
僕は翻訳アプリを使用しました。
アプリ名は「DeepL」です。
- 「das leben in deutschland test pdf」でテストのpdfを検索します。
- 問題文、回答文をまとめて「DeepL」にコピペです。
「DeepL」は翻訳アプリなので100%正確な翻訳は出来ませんが、問題文の意図が分かる程度には翻訳してくれます。
オリエンテーションコースの先生は、「このテストは、ドイツ人が事前準備無く問題を解いた場合、正答率は25%くらいだ」と言ってました。
外国人は無期限滞在ビザを取得しても選挙権までは認められないはずですから、選挙制度や政党について知っておく必要があるのか?とも考えましたが、ドイツ国籍を取得しないにしろ、ドイツについて知っておくことは重要ですね。
オリエンテーションコースのテストの合否通知
オリエンテーションコースのテストもDTZと同じく4〜6週間後に結果がわかります。
合否通知は自宅に郵送されます。
僕はまだ合否通知を受け取っていません!
DTZがA2判定だったので、オリエンテーションコースのテスト結果に関係なく、今回は無期限滞在ビザは認められません。
なので、オリエンテーションのテスト結果はあまり気にしていません。
ここまでで、無期限滞在ビザを取得するため、インテグレーションコースを受講した僕の長い経験談はひとまず終了です。
まとめ
いかがでしたか?
ドイツでの無期限滞在ビザ取得に必要なドイツ語力や、ドイツ語力を証明するテストの種類や条件、メリットを僕の経験からできるだけ細かく、詳しく紹介しました。
今回紹介したインテグレーションコースのドイツ語テストDTZは、僕は残念ながらA2判定でしたが、いい経験になったと思うようにしています。
授業形式はあまり満足のできるものではありませんでしたが、色々な国籍の人とドイツ語で授業を受ける経験はなかなかできないですからね!!
でも、かなり悔しかったのは内緒です。
DTZについての対策や勉強方法については、本記事ではなく、ドイツ在住の日本人が管理している別サイトなどで詳しく紹介されていると思います。
今回この記事を書くにあたって色々な方のブログを拝見しましたが、皆さんほぼ満点でB1判定を獲得されています!
今年はドイツではロックダウンの影響もあって、通常なら最長7ヶ月で終わるインテグレーションコースが約10ヶ月間に延長されました。学校側も初めてのことに手探りで、防疫措置が新しく決まる度に直後に対応が変わったりするなど、生徒側もなかなかハードな対応を迫られ、消耗した10ヶ月でした。
もしこの記事を読まれている方で、DTZの受験を検討されている方がいましたら、とにかく、受講される前にはある程度日本語でドイツ語の基礎知識を入れ、授業の内容が理解できるように準備されることをおすすめします。
みなさんの健闘を祈っています!僕も再受験に向けて頑張ります!
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