ドイツからチェコへ!アウトバーンで国境を越える方法を紹介!

今回は車での国境越えを、ドイツ東部の街ドレスデンからチェコの首都プラハへのルートを例に紹介したいと思います。

車で国境を越える様子、チェコの国境の様子やチェコの高速道路の利用方法や準備する物、必要な物、ドイツの高速道路とチェコの高速道路の違いなど、実際に旅行者になった気分で読んで頂けたらと思います。

実際に僕が体験した国境を越える際にあった恐かった経験や僕がプラハで罰金を支払った経験談もなども紹介します。

ドイツの場所

ドイツはヨーロッパの中心

ドイツはヨーロッパのほぼ中央に位置しています。

ドイツ東側はポーランド、チェコと接しています。西側はフランス、ベルギー、オランダ、北部はデンマークと接していて南部はスイス、オーストリアと接しています。 

普段はドイツにいてもヨーロッパの中心にいるなんて考えませんが、僕はヨーロッパ 旅行や日本へ一時帰国する時に改めて自分が何処にいるか気づかされます。

ドイツから片道2時間でヨーロッパ!!

僕は日本へ一時帰国する度に飛行機の乗り継ぎでヨーロッパを回っています。

例えばドイツのドレスデン空港から成田空港へ向かう場合、ドレスデン空港→スイスチューリッヒ空港→オランダアムステルダム空港→成田空港なんて事もあります。

飛行機の乗り継ぎでヨーロッパ諸国を回った経験から、僕はドイツから片道2時間あればヨーロッパ中の国に行けると感じています。

出発の準備

ここからは、ドイツドレスデンからチェコプラハへの旅の準備をしていきましょう!

必要なものはルートの確認、カーナビ、水、パスポート、ガソリン、現金です。

各々詳しく説明していきます。

目的地とルートの確認

今回はドイツのドレスデンからドイツの高速道路アウトバーンを使って車でチェコの首都プラハへ旅行に行くとします。

出発前にGoogleマップを使ってルートと距離、所要時間を確認しましょう。

距離:149km 所要時間:約100分

上記のルートは高速道路1本です。

実はこのルートの高速道路は僕がドイツに来たと同時期に建設工事が始まって、いつ開通するのだろうと思っていたら約6年も掛かりました。

建設工事中は、一度高速道路を降りて、夜になると街灯もない真っ暗な山道を走って国境を超えていました。

この山道は、夜に走って星がめちゃくちゃ綺麗で、思わず車を止めて星を眺めたことがあります。

また別の時は真夜中に走っていたから怪しかったのか、パトロール中のチェコの警察に止められてアルコール検査とパスポートチェックを受けた事もあります。もちろんその時はパスポートも所持していて、お酒も飲んでいなかったので問題ありませんでした。

でも夜中に外国で警察に車を止められるってのは想像以上に緊張しますし、懐中電灯で車内を照らされて覗かれるのは気分が悪いです。しかもその時は日本から遊びに来ていた友人もいたので特に緊張しました。

今思うと昔の方が国境ぽかったかもしれません。

カーナビ

上記は僕が使っているカーナビの写真です。

このカーナビは10年前車を買った時に一緒に買いました。

メーカーは「GAMIN:ガーミン」です。値段は詳しく覚えていませんが大体€300(約36000円)くらいだったと思います。ガーミンの他に「TOMTOM:トムトム」も有名メーカーです。

ガーミンは音声読み上げは日本語に対応してませんが、日本語表記に対応しているのが魅力です。購入の時に確認する必要がありますが、マップは一般的にヨーロッパ全土に対応しています。

カーナビも便利ですが、最近はドイツでもグーグルマップを使ってスマホをカーナビ代わりに使っている人も増えています。僕も最近USBコネクタを買ってからはそちらも併せて使うようになりました。

USBコネクタ

上記の写真はホームセンターで€6(約720円)でした。

水はお店などで買うと、スーパーの2倍の値段がすることがあるので、旅行に限らずどこか出掛ける時は事前に準備する事をお勧めします。

上記の写真は500ml6本で€2.13(約255円)です。

パスポート

パスポート

ドイツ国内にいる時には、ドイツ発行の在住ビザや就労ビザを携帯していれば殆ど問題ありませんが、ドイツ国外に出る時は忘れずにパスポートを携帯してください。

ガソリン

出発前に車のガソリンの種類を確認して満タンにしましょう。ヨーロッパは国によってガソリンの表記方法が違うことがあります。ガソリンスタンドによっては支払い方法などに違いがあったりするので、なるべくドイツで準備できることはドイツにいる間に準備する事をお勧めします。

チェコの場合ディーゼルは黒色のノズル、ガソリン車は緑色のノズルが目印です。またガソリンやディーゼルなどのノズルはそれぞれ形状が異なっていて、油種を間違えないように工夫されています。

現金

チェコの通貨は「CZK:チェココルナ」です。チェコは2004年よりEU加盟国ですが、€ユーロは使えません。

€ユーロが使えないといっても、首都プラハではキャッシュレス化が進んでいるのでクレジットカードがあれば大抵は問題ないと思います。ですがたまに、小さなカフェやバー、市場などで少額の支払いとなる場合は現金支払いしか受け付けてくれない時もあります。その為にも少額は現金を持っておく必要があると思います。

両替は、ホテルや街中にある両替所「エクスチェンジ:EXCHENGE」で両替してください。

両替

上記は両替店の写真です。両替店はプラハの街中の至る所にあるので、探すのに苦労しないと思います。

日本円もユーロも対応しています。両替のレートは平均的に€1で25czk、120円で25czkくらいが目安です。

チェココルナはチェコでしか使えない通貨なので、チェコ国内で使い切る必要があります。その為僕は面倒でも小まめに両替するようにしています。

旅行プランや、お土産の量など人によって必要となる現金は様々だと思いますが、僕の感覚としては、クレジットカード支払いをする前提で、1日あたり3000円〜5000円位の現金があれば問題ないと思います。

国境

ここからは、ドイツとチェコとの国境の様子を紹介しようと思います。

アウトバーン

さぁいよいよ出発です!出発の前に簡単にアウトバーンを運転する際の基本的な注意点を説明します。

・ドイツでは日本と同様に車内は全席シートベルトの着用が義務つけられています。

・アウトバーンは追い越しをする時以外は、基本的に右側車線を走行してください。

・アウトバーンに乗っても、郊外に出るまでは速度制限区間なので、制限速度を遵守するようにしてください。

以上の事を踏まえ、ナビに従って安全運転を心掛けてください。

アウトバーンについて詳しくはドイツの高速道路、アウトバーンを安全・快適に運転する方法!!を参照してください。

国境

ドレスデンを出発して30分程度走るとでチェコとの国境になります。山を登った高度の高い地点で国境を通過します。

上記の写真がチェコとの国境です。ブレて見難いですが、黄色の枠にある標識がこの先がチェコである事を示しています。 

国境といってもドイツとチェコとの国境は特にゲートや検問があるわけでもなく、日本に例えるなら県境を跨ぐような感じです。 

山の中で建物も、お店も何もないので、パスポートチェックや手荷物検査などのチェックはありません。気が付いたらチェコに入国しています。

国境を通過する時には記念写真を撮りたくなりますが、このルートの場合写真をとることはできません。

上記の写真も時速120kmくらいで通過しているので、大抵の人はチェコに入国したタイミングを見逃すと思います。いつ入国した?って感じです。

チェコとドイツの高速道路の違い

標識の色

チェコに入国した事を確認する方法の1つは標識の色です。

上記の写真の赤枠にあるようにチェコの標識は緑です。

チェコの標識が緑色なのに対し、上記のドイツの標識は青色です。

僕はいつもチェコへ入国した事を標識の色が変わる事で確認しています。

標識の色以外にも、標識の言語がドイツ語からチェコ語へと変化しますが、1番わかりやすい変化は色の変化だと思います。

チェコの高速道路の制限速度

ドイツのアウトバーンには速度無制限区域がありますが、チェコの高速道路には速度無制限区間はありません。

チェコの高速道路は最高時速130kmまでと制限されています。

アウトバーンと同じ感覚でハイスピード運転していると、チェコ警察に捕まる可能性があるので気をつけましょう!!

料金

ドイツのアウトバーンは無料ですが、チェコの高速道路は有料です。

チェコの高速道路は日本の高速道路と同じように有料ですが、チェコの高速道路には日本の高速道路にあるような料金所はありません。

料金所が無い代わりに、チェコの高速道路を利用する際は必ずステッカーを購入し、購入したステッカーを車のフロントガラスに貼らなければいけません。

ステッカーを購入せず高速道路を走行した場合、また購入してもフロントガラスにステッカーを貼らなかった場合でも最高で100,000czk(約480,350円)の罰金になるので注意してください。

ステッカー

ここからは、チェコの高速道を利用する時に必要になるステッカーにつて説明しようと思います。

ステッカーの種類と料金

ステッカーは有効期間別に種類と料金が異なります。

10日間で310czk(約1500円) 

1ヶ月間で440czk(約2100円)

1年間で1500czk(約7200円)の3種類があります。

購入時にステッカーにパンチで穴を開けてもらった日からが有効期間になります。有効期間内はチェコ国内の高速道路は乗り放題です。

ステッカーを買う場所

ステッカーは、チェコ入国後直ぐにあるガソリンスタンドで購入する必要があります。

下記の写真はガソリンスタンドの標識です。

僕は毎回下記の地点にあるガソリンスタンドでステッカーを買うようにしています。

このサービスエリアはチェコの国境から約5分程度の所にあります。

ステッカーを買う 

ガソリンスタンドの店員さんにステッカー注文して購入します。店員さんは英語が通じます。支払いは現金とカードに対応しています。僕は毎回カードで支払うようにしています。現金はチェココルナのみ対応です。

今回僕は10日間のステッカーを買いました。

ステッカーを購入したらシールを剥がして、車内から助手席の前のフロントガラスに貼ります。

僕はいつもこのガソリンスタンドでステッカーを買うついでにカフェで小休憩します。

上記の写真のようにこのガソリンスタンドはカフェも併設しています。

コーヒーはカプチーノ一杯で45czk(約220円)です。

プラハでの運転

ガソリンスタンドでステッカーを購入して、フロントガラスに貼った後は特に他にイベントはありません。プラハまで安全運転を心掛けナビに従って運転してください。

ここからはプラハに到着後の運転で気を付ける事を説明します。

プラハの運転で気を付けること

僕の感想になりますが、プラハは車の運転が荒めです。横入りや急停車は当たり前なので、前の車とは十分に車間距離をとるようにしてください。

道路も凸凹しているところが多く、車線の右左折を示す矢印が消え掛かっていたりします。

直進車線を走っていたのに次の交差点では気が付いたら右折車線に入っていた!なんて事もありますが、そんな時も慌てずにウィンカーを出して横の車に入れてもらいましょう。

プラハの運転は荒いですが、その分かなりの確率で譲ってくれます。慌てずに運転してください。

僕の場合プラハに来た初めの時は、トラムの停留所に入ってしまった事もあります。とても恥ずかしかったですが、慌てずに前後左右を確認して、確実に脱出しましょう!

駐車

プラハでの駐車は主に路駐になります。ドイツと違ってプラハには路駐ができる場所に道路に直接黄色と青色の枠線が書いてあります。

黄色枠は駐車禁止を意味して、青色枠は駐車可能です。

青色の枠線内に駐車したら近くにある券売機で駐車券を買って駐車してください。支払いはチェココルナと、券売機の種類によってはクレジットカードにも対応しています。

路駐車のアドバイス・プラハの苦い思い出

観光シーズンはプラハ市内の路駐車に空きが無い場合があります。

僕はそのような時はプラハ市民会館の近くにある大型ショッピングモール「PALLADIUM:パラディウム」の地下駐車場に止めるようにしています。

1つ注意して欲しいのは地下駐車場を出る時です。プラハ市民会館前の広場は歩行者天国になっているので間違って進入してしまうと罰金€50(約6000円)です。

罰金€50というのは僕が実際に支払った金額なのですが、チェココルナでも支払いは可能だと思います。

実は僕がまだ車を買って間もない時、両親を連れてプラハ旅行をした時に間違って歩行者天国に進入してしまったことがあります。

助手席に座っていた父は地下駐車場の出口に右折禁止(左折禁止か正確には覚えていません)の標識があったと言っていましたが、僕はそれに気が付かず間違って歩行者天国に進入してしまいました。

ちょうど歩行者天国に進入してしまったことに気が付くと目の前に警察官がいて、手招きされ警察車両が沢山いる所に誘導されてバッチリ捕まりました。

僕の他にも多くの外国人旅行者と見られる人が捕まっていたので、僕のような外国人は良く間違える場所だと思います。逆に現地人は間違えないと思います。

せっかく旅行に来て罰金を払うのは残念極まりないので、皆さんは気を付けてください。

まとめ

今回はドイツからチェコの首都プラハへ旅行する時に必要な物6選として、カーナビ、水、パスポート、ガソリン、現金(チェココルナ)、チェコの高速道路を利用するのに必要なステッカーを紹介しました。

車でプラハへ旅行をするというシチュエーションで、陸路での国境越えについて僕の失敗談も交えてお話しましたが、いかがだったでしょうか。

ドイツからプラハへ向かう際は国境を超えたり、ステッカーを購入したりとイベントが沢山あります!

ドイツや周辺国は道路網が良く整備されているので、車での移動がとても便利です。日本にいる時に比べて海外旅行も気軽にできます。

皆さんもヨーロッパ諸国に来てもし国境近くまで来たら、もう少し足を伸ばして横の国にお邪魔してみてはいかがでしょうか?何処か得をした気分になります。

当たり前ですが、車を運転する時は僕のように罰金を払うことなく、無事と安全に努めて快適なドライブを楽しんでくださいね。

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