左運転、マニュアル車、右車線、スピード違反、ラウンドアバウトなど、ドイツで初めて車を運転しる時に気を付けるべきポイントを、僕の経験を踏まえて説明しようと思います。
ドイツで車を運転する事になった人、ドイツで車を運転してみたい人など、ドイツの道路や運転事情てどんな感じ?て人は是非この記事を見てみてください。
左運転とマニュアル車
この左運転は正直余り気にならず、すぐに慣れると思います。僕の場合それよりも、日本でも乗った事のないマニュアル車をドイツで初めて買って運転する事になったので、左手でハンドルを操作し、右手でシフトレバーを操作する事に慣れるのが大変でした。左運転だと、ウインカーも左です。
あるあるだと思いますが、たまに日本に帰って実家の車を運転すると、右左折の時にウインカーでは無く、ワイパーを動かしてしまいます。
左運転や、右車線など日本と違う運転様式に自信が無い人や、運転があまり得意でない人は、ドイツで運転する事になったら、マニュアル車では無くオートマ車を運転することをお勧めします。
僕も最初車を選ぶ時にオートマかマニュアルかは悩んだ所なのですが、結局予算の都合でマニュアルを選択しました。しかし、実際には街中は路上駐車が多く死角も多く、車だけでなく、路面電車や自転車、歩行者などでとても混み合った道路状況です。
安全を確認するため一時停止するのですが、その都度に半クラッチをして発進するのが僕の場合は面倒で疲れます。
右車線・右左折の感覚の違い
一度車線に乗って仕舞えば、右車線とか左車線とかは気にならないのですが、気を付けないといけないのは、右左折の時です。当たり前ですが、それまで日本の左車線しか運転した事がなかったので、運転し始めた頃は何度か逆走しそうになりました。
その事から僕は「左折は大きく、右折は小さく」と言い聞かせる事によって、逆走を防げるようになりました。
また、あまりに右左折に気を取られて、路面電車の停留所に間違って入ったこともありますが、これに関しては、目立って恥ずかしいですが、お咎めは無いです。もし間違って入ってしまったら、慌てずに静かにその場から退出しましょう。
自転車
自転車はドイツでは軽車両の扱いです。これは自転車も車道を走ると言う事です。具体的に言うと、信号待ちの車の列に自転車が混ざっている事もあります。さらには左折車線の先頭が自転車ってことも普通にあります。
その為か、ドイツで自転車に乗る人は皆んな交差点に差し掛かると、右折か左折かの意思表示を手信号でしてくれるので、車で後ろについて走ってもスピードが遅いだけで、それほど問題無いです。
危ないのは、自転車道です。この自転車道、その名の通り自転車専用道路ですから、歩行者から見ても安全で、自転車から見ても歩行者がいないので気持ちよく走れる道になります。
しかし、車から見ると車道のすぐ横を結構なスピードで、我がもの顔で突っ走ってくるので、特に右折時には歩行者以上に自転車への注意が必要です。
ドイツは冬のシーズンが長く、その間は自転車も少ないので、それ程注意しなくても問題ないのですが、冬が終わる春先のシーズンからは一気に自転車の数が増えます。
また、ドイツの自転車は日本に比べて全体的にスピードが速く、車道にもよく出てくるので、日本の時以上に自転車への注意が必要になります。
信号機が見にくい
細かい点ですが、ドイツの信号は日本と違って、停車線のすぐ近くにあります。これは中々イメージし辛い事だと思います。日本の場合だと、例えば十字路を直進する時に見る信号は自分の車から見て進行方向、道を挟んだ向こう側にある信号を確認すると思います。これがドイツの場合は、信号の場所が手前にあります。要は自分が走っている車道に信号があります。
これが非常に見にくいです。
例えば下記の写真の場合、直進と右折を指示する信号は黄枠と赤枠の信号です。緑枠の信号は左折信号です。
この赤枠と黄枠の2つの信号の配置で問題なのは、もし自分が真ん中の直進車線に先頭で入って、停車した時、右の右折車線に大型車が先頭で停車すると、頭上にある信号を真下から覗き込むしか、直進を示す信号を確認できない事になります。
信号無視は一発免停!
ドイツでは信号無視は一発で1ヶ月の免停になります。信号無視を監視するカメラももちろんあって、信号機に小さなカメラが付いていたり、信号機の横にカメラが置いてあったり、大きい交差点では交差点の中にカメラがあったりと、要注意です。その為かドイツでは青色以外、黄色と赤信号は止まれを意味してしっかり停車します。
また、横断歩道では必ず歩行者優先です!
歩行者が横断歩道を渡ろうとしているのを無視して横断歩道に侵入すると違反になり、違反すると、€80〜€120(約9600円〜14400円)の罰金と違反1点が科せられます。
スピード違反には要注意!
ドイツで運転する際に1番気を付けて欲しいのはスピード違反です。特に一般道では、ありとあらゆる所でオービスがあって貴方を狙ってます!
ドイツでは、基本的に街中は50km制限、さらに幼稚園などの施設の前は30km制限になります。この30km制限は当然ながら前者の様な特殊な場所以外でも、例えば住宅街など、30km制限の標識があれば何処でも30km制限になります。
しかも5km超過から罰金を取られます。僕は30km制限を35kmで走って€10(約1200円)を払ったことがあります。
この厳しい速度制限が1番怖いのは、田舎の一本道を走る時で、町と町の間の区間は100km制限ですが、町の標識がでた途端にその地点から50km制限になる事です。ですから当然、町の出入り口ではオービスが高確率で待ち構えています。気を付けて下さい。
僕も職場が田舎の為、初見で運転した時にはオービスに気が付かずにピカッ!とやられました。更には日本の60km制限に慣れている為か、最初はよく10kmオーバーで撮られました。
また、オービスのない所と気が付かずに街中を50kmで走っていると後ろの車に煽られたりもしました。
それでも、始めて来た街の知らない道を運転する際は、例え煽られても50km制限を守ってください!煽ってくる奴には「こっちはてめーの国の法律を守って走ってんだよ!」と悪態を付きなが運転しましょう!
下記の写真はとある街境にあるオービスを撮影した物です。
赤枠がオービスです。緑枠がオービスがスピードを測る白線です。奥に見える紫枠は、町境を表す標識です。
こちら側から見て紫枠の所までは、町中になるので50km制限ですが、紫枠の所から向こうは100km制限になります。
この場合緑枠の白線を50kmを超えたスピードで通過した場合、違反になります。
上の写真の様に、田舎の見晴らしのいい一本道でも、標識ひとつで制限速度が50km〜100kmとかなりの幅があるので、ドイツの道に慣れるまでは慎重に運転をしてください。
ラウンドアバウトは2周しよう!
ラウンドアバウトとは言わば「信号の無い交差点」のことです。ドイツでは主に田舎にありますが、有名な所だとパリの凱旋門もこのラウンドアバウトです。
このラウンドアバウトを乗りこなすポイントは後続車は無視して、慌てない事です。
1.進入前に一時停止して、ウィンカーを出さずに進入してください。
・ウィンカーを出しながら進入してしまうと、進入した次の道へ出ると勘違いされてしまいます。元々ラウンドアバウトは左回りと決まっているので、進入後すぐに出る時以外はウィンカーを出す必要はありません。
2.中に入ったら慌てずに自分の進行方向を確認して下さい。
3.目的の道を確認したら、ウィンカーを出して出てください。
ラウンドアバウトの利点は車の流れを止める事なくスムーズに道を変えることが出来る事にあります。その為、ラウンドアバウト内で停車することは危険行為になります。更には後続車がオラオラとお尻を突いてくる事もよくあります。僕も慣れるまでは後続車にビビって目的とは違う道路に出てしまった事もあります。
しかし間違った道に出てしまうと、往々にして復帰するのが大変です。なので僕は初めて使うラウンドアバウトの場合、最初の1周目は目的の道を確認するだけにして、2周目に出る様にしています。
ラウンドアバウトは慣れるまでは忙しく、慌ててしまうと思いますが、止まらずに徐行運転していれば何周しても問題ないです。
確実に目的の道に乗り換える様にしましょう。
下記は実際のラウンドアバウトの写真です。
青枠の標識がラウンドアバウトの標識になります。この標識は赤枠の逆三角が一時停止、その下の青いクルクルしてる標識がラウンドアバウトを意味していて、この2つがセットで、「ラウンドアバウトだよ、一時停止してね」という意味になります。
この標識を見たら、緑枠の白線の所で一時停止してから、ラウンドアバウトに進入する様にしましょう。
まとめ
左運転、マニュアル車、右車線、スピード違反、ラウンドアバウトなどドイツで初めて車を運転する時に気を付けるべきポイントを、僕の経験を踏まえて説明しました。
ドイツは日本に比べて道幅も広く、スピード違反に厳しかったりと一見安全に見えますが、僕はドイツで、一本道では100kmで走ってもバンバン追い越されたり、見晴らしのいい一本道ので車がひっくり返っていたり、道路脇で炎上している車もみた事があります。
規則に厳しい車大国ドイツといっても油断は大敵です!
幾ら規則がしっかりしていても最後は結局自己責任になるので、ドイツだけでなく、海外で運転する際は、日本の時以上に安全運転をする必要があると思います。
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