日本では夏休みなど長期休暇にはハワイへの海外旅行を楽しみにしている人も多いと思います。
ちなみに僕は年に一度の日本への帰国を楽しみに日々ドイツで生活しています。
ではドイツに住んでいるドイツ人はどこへ行くことが楽しみなのか?というと多くのドイツ人は「マヨルカ島に行くことが楽しみ」と答えると思います。
ドイツ人にとってみればマヨルカ島がいわば日本人にとってのハワイということになります。
今回はドイツのドレスデンからマヨルカ島へヨーロッパの格安航空会社ユーロウィングスに搭乗した経験から飛行機の乗り方や航空券の料金、機内の様子などを紹介していきたいと思います。
ヨーロッパ線の航空券の予約方法
今回マヨルカ島へはドレスデン空港から直行便が出ているので、飛行機で行くことにしました。
2019年までは航空券を買うとなったら格安航空券を購入できるWebサービス 「スカイスキャナー」で検索して一番安い旅行会社から購入する、の一択だったのですが、2022年に航空券に関するトラブルがあってから僕は旅行会社経由で航空券の購入はしないようにしています。
スカイスキャナーで表示される旅行会社で購入しない
2022年に日本から父がドレスデンに遊びに来ることになって、「スカイスキャナー」で検索し、格安航空券を旅行会社から購入したのですが、ドレスデンから日本に帰国する便が欠航になっていたことが発覚したため、新しく帰りの便を購入することになったという苦い思い出があります。
そのときの旅行会社の対応が格安航空券の為か、航空券の払い戻しなどのカスタマーサービスがもう少し親切であれば良かったと思いました。
それ以来航空券は航空会社から直接購入することにしました。
今回スカイスキャナーは値段の確認のためのツールとして使用しました。
一旦旅程をスカイスキャナーに入力して検索し、値段を確認してから航空会社のサイトで航空券を購入するのが確実です。
旅行会社を挟まず直接航空会社から航空券を購入するので、スカイスキャナーで表示される値段よりもある程度は高くなりますが、航空会社から直接航空券を購入しているので、突然のキャンセル、予約の変更や欠航にも対応できると思います。
マヨルカ島への航空券はいくら?
今回ドレスデンからマヨルカ島への航空券について詳しくは下記のようになります。
価格は€1=150円で計算しています。
航空会社:ユーロウィングス
所要時間:2:35
乗換:なし
費用:€652.96(97,950円)
人数:大人2人
発着:2023年8月10日木曜日から13日日曜日の18:35分ドレスデン発21:10マヨルカ島着
ドイツでは大体8月から9月上旬の期間がバカンス期間です。
今回は8月10日からの3泊4日とあってバカンスシーズン真っ只中といこともあり、大人1人あたり約€325(48,750円)と高めになっている可能性があります。
ドイツ人の知り合いによると、2019年まではドレスデンからマヨルカ島へは大人1人で€100(15,000円)、また安いときにはその半額程度、フリックスバスに乗るくらいの金額で行けたこともあったそうです。
ドレスデン空港
ドイツの地方都市のドレスデンからもマヨルカ島への直行便が出ていることを最初に知ったときは、こんな小さな空港から海外へ直行便があると知って驚きました。
ドレスデン空港からは、スペインのマヨルカ島以外にも、フランス、オランダ、スイス、オーストリア、ギリシャ、イギリスなどヨーロッパ各国に加えてトルコやロシアにも乗換なしで行くことができます。
人口約55万人、東京都杉並区くらいの人口の街の空港からでも乗換なしの直行便でヨーロッパの色々な国に気軽にいけるというのは日本に居たら考えられません。
やっぱりドイツはヨーロッパなんだなぁと改めて思います。
EU圏内の飛行機に搭乗する
ドレスデン空港にある一部の搭乗ゲートの前にはパスポートチェックをするカウンターが設置されています。
下記の画像は搭乗ゲート前にあるカウンターの様子です。
今回利用したマヨルカ島へのフライトがちょうどカウンターがある搭乗ゲートからの出発だったので、パスポートコントロールがあるかも?と思いましたが今回このカウンターは利用されず、パスポートコントロールは無かったのです。
僕は今まで10年以上ドレスデンに住んでドレスデン空港を日本への帰国時に利用してきましたが、今まで搭乗ゲート前のカウンターが使われているのを一度も見たことがありません。
僕らは出発前日にオンラインでチェックインを済ませていたこともあって、チェックインカウンターを素通りして、保安検査だけを受けて飛行機に搭乗しました。
搭乗前に航空券を提示して飛行機に乗る際もパスポートの提示を求められませんでした。
結果、ドレスデン空港に着いてから一度もパスポートを提示することなくマヨルカ島行きの飛行機に搭乗することになったのです。
飛行機に乗ってドイツからスペインに移動するのに、一度もパスポートを提示しないというのはとても不思議だと思いませんか?
これがEU欧州連合の凄さなのかぁと印象に残りました。
ヨーロッパのLCC・ユーロウィングス
ここからはドレスデンからマヨルカ島へのフライトの様子を紹介します。
マヨルカ島へはLCCのユーロウィングス航空会社が運行する「A320」という飛行機に乗りました。
「A320」は150以上の座席がある、ヨーロッパ圏内など中距離のフライトでよく使用される機材とのことです。
座席
座席は薄くてシートが硬めでした。
座席幅もどちらかといえば狭く、今回マヨルカ島へのフライトは2時間半のフライトだったので問題なかったですが、長距離フライトになったらこの座席だと疲れるかもしれないと思いました。
座席背面はとてもシンプルで、食事のパンフレットや避難経路が書かれた緊急シートのみ収納できるような、必要最低限のポケットしか付いていませんでした。
座席背面のテーブルも小さく、コップ2つも置けば一杯になる程度の広さしかありません。
隣の乗客はテーブルの上にスマホを立てかけて映画を見ている様子でしたが、このテーブルの幅だとノートパソコンを広げて作業することはできないと思います。
最近は国際線の飛行機では当たり前になったUSBは付いていませんでした。
USBが使えないので、フライト中に充電することができません。充電が気になる人は、フライト前にしっかりとしておくことをオススメします。
足元は175cmの僕が座っても膝が当たるようなことはありませんでした。
足元部分にも空間があって、今回リュックサックを前の座席の下にしまったのですが、それでも足を置くスペースはしっかりと確保されていました。
座席の種類
今回僕は前から6列目の窓側の席に座りました。
A320は全部で30列近く座席があるので、前から6列目というのはかなり前方であることがわかります。
僕が座った座席のヘッドマットは通常の黒色のマットだったのですが、僕の座席の前の列はヘッドマットは赤色でした。
ヘッドマットが赤色だったところには「More legroom」と書いてあったので、僕が座った通常の座席よりも足元が広い設計になっていると考えられます。
足元の広さの違いは今回確認することができませんでしたが、座席の幅やシートの厚み、テーブルの大きさなどは通常の座席と違いは無いと思います。
機内食
ドレスデンからマヨルカ島へは約2時間半のフライトですが、飲み物やチョコレートやサンドイッチなどの無料の軽食サービスはありませんでした。
今回はユーロウィングスということもあって軽食サービスが無かったと思いますが、ルフトハンザ航空やKLM航空、スイス航空などの大手航空会社の場合は1時間の短距離のフライトでも飲み物や軽食の無料サービスがある場合が多いです。
今回のフライトには軽食の無料サービスはありませんでしたが、有料で軽食を注文することができます。
大体10〜15€(1,500〜2,250円)くらいで飲み物とサンドイッチやポテトフライなどの軽食を注文が可能です。
僕は今回軽食の注文をしなかったので、詳しくはわかりませんが、他の乗客が注文していたのを見る限りでは美味しそうに見えました。
10〜15€(1,500〜2,250円)で飲み物と軽食を食べられるというのは、空港の値段と比べても高くないので機内で食べられる分お得感があると思いました。
免税品の販売
機内では軽食の販売の他に免税品の販売もありました。
僕は免税品を購入しませんでしたが、香水やサングラス、化粧品が販売されていました。
乗客何人かが免税品を買っていました。もしかしたら旅行先で使う化粧品を機内で購入していたかもしれません。
僕は以前ドレスデンから日本に帰国するときにヘルシンキ経由のフィンランド航空で帰国したのですが、そのとき機内販売でマリメッコのトートバッグとポーチが販売されていて、日本でもマリメッコが人気があることから日本の家族にお土産で購入したことがあります。
機内で物を買うというのは何だかドキドキしますが、乗り換え時間がタイトで時間が無かったり、お土産を買うのを忘れた場合はとても便利なので良いサービスだと思います。
機内での支払い方法
軽食や免税品など機内で購入するときはクレジットカードで購入するのが一般的です。現金での購入はできないと思っておいたほうが良いです。
僕は今まで機内で購入したときは支払い方法はクレジットカードのみでした。
今回CAさんは乗客と主にドイツ語でコミュニケーションをしていましたが、CAさんが集まったときはスペイン語を話していました。
スペイン語とドイツ語を話せたということから、CAさんは英語も堪能ではないかと推測します。
機内の様子
今回僕は木曜日の18:35ドレスデン空港発という平日の夕方の便に乗ったのですが、バカンスシーズンということもあってか機内はおしゃぶりをしている赤ん坊からヤンチャな子供まで、小さい子が多いフライトでした。
赤ちゃんも多かったので、離陸や着陸時には皆元気よく泣いていました。
赤ちゃんをあやすためにお母さんやお父さんがフライト中もずっと子供と一緒に機内を歩いていたり、席に挨拶回りをする子供がいたりととても賑やかなフライトでした。
子供が騒いで大人もどこかワクワクしていて、とても明るい雰囲気の機内で楽しかったです。
ドイツだけでなくヨーロッパ全般フライト中に泣く赤ちゃんなどにはとても寛容な雰囲気があります。
赤ちゃんは泣くのが当たり前なので、それを怒るのはナンセンスといった風潮があります。
日本に帰国するときや日本からドイツに帰ってくるときのような長距離国際線の暗い感じは無く、楽しい雰囲気のフライトはとても良かったです。
飛行機搭乗からバカンスはすでに始まっています!
マヨルカ島:パルマ・デ・マヨルカ空港
18:35にドレスデン空港を出発して21:30、ほぼ予定通りマヨルカ空港に到着しました。
ドレスデンを出発するときは肌寒かったので長袖Tシャツに上着を着ていましたが、空港に着くと湿度があって暑い所に来た!という感じがしました。
マヨルカ空港は僕は蒸し暑かったですが、気温計を見ると気温25.5℃、湿度61%と過ごしやすい気温でした。
当時ドレスデンの気温が18℃前後と涼しかったので余計にマヨルカ空港が暑く感じたのかもしれません。
マヨルカ空港に来るまでは、どうせ島の空港だから小さい空港だろうと思っていましたが、予想以上に大きくて驚きました。
発着する飛行機が多いためか、マヨルカ空港に飛行機が到着したときは、飛行機から直接ターミナルに行くのではなく、飛行機からタラップを降りてバスに乗り換えてターミナルに行くスタイルでした。
預け荷物を受け取るレーンが10本以上あり、マヨルカ空港の大きさに驚きました。
調べたところによると、マヨルカ空港は24時間空港で、夏のバカンスシーズンはヨーロッパで最も混雑する空港の1つということです。
マヨルカ空港は24時間空港ということもあってか、21:30に到着したのにも関わらず空港内のレストランはどこも人が沢山いて昼間のような賑わいがありました。
飛行機の機内もマヨルカ空港もどこもバカンスの浮かれた雰囲気があってとても楽しいです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はドイツ人にとってのハワイ「マヨルカ島」にヨーロッパの格安航空会社を利用して行く方法を紹介しました。
ヨーロッパ圏内のLCCの飛行機の座席や、フライト中の機内の様子などが伝わればと思います。
ドレスデン空港からだとマヨルカ島へは乗換なしで2時間半で行くことができ、とても得した気分になります。
ヨーロッパ圏内のLCCの飛行機は座席が薄くて硬いですが、その分料金を安く設定されていると思えば納得かもしれません。
機内食は残念ながら無料ではありませんが、上空で10〜15€(1,500〜2,250円)くらいで軽食と飲み物を注文できるのはお得だと思いました。
皆さんもヨーロッパに長期滞在することがあったら是非ヨーロッパ圏内のフライトを楽しんでみてくだい!
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